「人生は長期修錬会!」
永遠、唯一、不変で絶対なる神様は、ご自身に似せて人間を造られました。それゆえ人間の内側には、「永遠、絶対」という基準が備わっているのです。本来、人間の生命は神様の愛によって誕生し、永遠の愛と生命を備えるはずでした。しかし、人間始祖の堕落によって、神様と人間、人間と霊界、私たちの霊と肉(心と体)が断絶されてしまったのです。真の父母様のみ言を紹介します。
「私が生涯をかけて教えてきた内容の中で、最も重要だと強調してきたことがあります。それは、神様と霊界についてはっきりと知らなければならないということです。……私たちの心臓に、そして骨髄の中にまで神様の存在を刻みなさいというのです。……霊界についても同じです。人間の選択権外に厳然として存在する死後の世界を正確に知っていてこそ、現世において私たちの人生の中で徹底的に準備することができるのです」(『平和経』 281 ページ)
本来、人間は自らの心を通して、いつでも神様と関係を結ぶことができるようになっていました。ところが堕落によって神様と人間の心の関係が切れてしまい、神様が人間の心を主管することができなくなったのです。それでは、堕落した人間の心が再び神様との関係を回復するには、どうしたらよいのでしょうか。人間の霊人体の中心が「生心」です。生心は神様が臨在なさる霊人体の中心部分であり、霊人体の心です。その中の「心の門」を通して、神様と霊界に連結されるようになっています。私たちは日々の生活を通して、生心と神様との関係を結びながら、自らの生心を育む必要があります。「心の門」に関するみ言を紹介します。
「人には心があります。そして、心には心の門、すなわち『心門(しんもん)』があります。また、神様が私たち人間に対するには、『時』があります。もちろん、神様はいつでも私たちに対していらっしゃいますが、私たち自身において、神様が私たちに対してくださるその方向に、心の門をどのように合わせるかが問題です」(『後天時代の生活信仰』191、192 ページ)
「心門に合わせて、心田(しんでん)を啓発しなければなりません。この心の畑を啓発して、方向基準を開拓するためには、必ず主体であられる神様を発見しなければならないのです」『天聖経』 P.733
「心の畑」を耕し、啓発するために必要なのが、「神様に感謝する生活」です。次のようなみ言があります。
「信仰生活の本質とは何でしょうか。神様に感謝する心です。そのような心があれば、それが、堕落の因縁を越えて神様と私が一つの因縁で結ばれる基になるのです」(『後天時代の生活信仰』 143 ページ)
霊界での永生生活は地上から始まる霊界について学ぶと、地上とつながっていることが分かります。すなわち、地上生活と霊界での永生の生活は別物ではなく、連結しているということです。それゆえ、永遠の世界への出発は、肉身の死を迎えて始まるのではなく、地上生活から始まっていると言えるのです。