『平和世界実現のために』
平和経 7
日付:2003.2.6 行事:真の父母様御聖誕祝賀晩餐会
① 世界平和を願う前に宗教団体間の理解と宗教人相互間の理解が今日のように切実な時はありませんでした。宗教の貴重な教えは、人類の歴史を明らかにしてきた知恵の根本です。
②宗教は、宗教自体の勝利や信徒たちだけの救援のために存在するのではなく、神様のみ旨を果たすために存在するものです。決して偏狭的であったり自己満足的であってはいけません。愛する心を持って生きて行くときには、すべての障害が崩れていきます。偉大な宗教の創始者たちはこの点を理解し、このような理想を実現しようとしました。
③神様は、真の愛の根本です。真の愛は無条件的にために生きようとするその属性上、必ず相手を求めます。神様の創造理想は、一つの真の愛の主管圏内で相対のために生きる和合統一の理想でした。
④ 豆を植えれば豆ができ、小豆を植えれば小豆ができ、赤い花の種を植えれば赤い花が咲きます。同じように、怨讐を討つ悪魔サタンの種を蒔けば、怨讐を討つ悪の木が育ちますが、怨讐を愛する善の種を蒔けば怨讐を愛する善の木が育つのです。怨讐を愛する精神を持った人々で構成された国が出てくれば、その国が神様の願う理想郷になり、全人類が入ることができる理想的なモデルになることが出来ます。
⑤ 私は公式的な演説で、「キリスト教徒が、彼らの真の根である神様のみ旨を果たすための使命に応えなければならない!」と直接的に語ってきました。キリスト教の創始者は「怨讐を愛しなさい!」という原理を教えました。もしキリスト信徒がこのような根本原理を実践することに失敗すれば、彼らには衰退するしかないのです。そのようになれば、かれらはイエス様の教えと自由の神聖な法則から離れるようになるからです。
⑥摂理的な恩恵により、生きていらっしゃる神様が私たちのすぐ近くにいらっしゃいます。今からは人類がかつて経験してみることが出来なかった霊的な経験、即ち、超越の世界と交流を多くするようになるでしょう。頻繁に起きる霊的な役事によって人類は直接、間接的に大きな影響を受けるようになるでしょう。特に神様と善霊の役事による感化を経験した人間は、神様を中心として霊性の啓発とともに、決定的な変化を起こすようになるでしょう。このように、天道にふさわしい人格に変わった人が、すなわち神様が願われた真の人です。
⑦私たちは、怨讐を愛する真の愛を実践し、霊界を正しく知る真の人となり、真の父母となって、真の家庭をつくらなければなりません。平和の世界の起点はここにあります。神様が願われる理想国家の起点がここにあるのです。
⑧神様が願われる理想的な祖国は、怨讐を愛する道、すなわち個人の怨讐を愛し、家庭の怨讐を愛し、氏族の怨讐を愛し、国家と世界の怨讐を愛する伝統を残しておく道を通して訪ねてくるのです。